通い始めたマオリ語クラスは一年のプログラム。
5週間ごとでテーマが変わります。
もちろんテストもあります。スピーキングとライティングです。
大変だけど、やりがいがあります。

Tangata 人 と Moana 海
第一回目のテーマはTangata タンガタ (人)。
主に自己紹介の仕方を習いました。
せっかくなので、私の自己紹介をさせて頂きます。
Ko Tanigawadake te maunga. コ タニガワダケ テ マウンガ
山は谷川岳。
Ko Tonegawa te awa. コ トネガワ テ アワ
川は利根川。
Ko Air NZ te waka. コ エアーニュージーランド テ ワカ
カヌーはニュージーランド航空。
Ko Hapanihi te moana. コ ハパニヒ テ モアナ
海は日本海。
Ko Mozaemon te marae. コ モザエモン テ マラエ
集会所は茂左衛門(地蔵尊)。
Ko Ngāti Hapanihi te iwi. コ ンガーティ ハパニヒ テ イウィ
部族は日本人。
Ko Ito te tangata. コ イトウ テ タンガタ
先祖はイトウ。
Ko Yuka ahau. コ ユカ アハウ
私はユカです。
基本形: Ko ○○ te □□. □□ は ○○。
○○に固有名詞(例:谷川岳)、□□に普通名詞(例:山)がきます。
普通名詞はこちら↓
- maunga マウンガ 山
- awa アワ 川
- waka ワカ カヌー
- moana モアナ 海
- marae マラエ 集会所
- iwi イウィ 部族
- tangata タンガタ 先祖
固有名詞でマオリ語があるものをいくつかご紹介。↓
- Ngāti Hapanihi ンガーティ ハパニヒ 日本人
- Hapanihi (te moana) ハパニヒ(テ モアナ) 日本海
- Moana-nui-a-Kiwa モアナ・ヌイ・ア・キワ 太平洋
山や川、海などを聞けば、その人がどちらの出身か分かります。
私の出身地どこかわかりますか?

ヒントはこの私の足元にあります。
この自己紹介の仕方には困惑しました。
私の先祖って、誰?
山、川、海ってどこだろう?
マラエ(集会所)って何?と。
クラスメイトは「Mt Fujiとかは?」と提案してくれましたが
私自身は富士山にはあまり馴染みがなくて、ちょっと違和感がありました。
先祖なんてわかるの?って思うんですが、
マオリ族は約800年前に他の土地からカヌーで渡ってきた人々。
ご先祖様が誰か、どのカヌーで渡ってきたかが語り継がれていて分かるようです。
マオリではないクラスメイトも先祖や船を分かっている人がいました。
なぜか?
ニュージーランドって元々は人間がいなかったので、絶対に船などで渡ってきてます。だからちゃんと記録に残っていて辿れる人も多いのです。
集会所ですが、日本出身の私には「マラエ」というものがありません。
私のようにマラエがない場合は
「教会や神社、お寺、何かのときに集まるような場所」で良いそうです。
それでもすぐには思いつきませんでした。
逆にあっさりと出てきたのは 部族。
何を今更と思うかもしれませんが、改めて私は日本人なんだなと思いました。
あとカヌーも。
ここでいうカヌーは 船 という意味で「どの船でNZに来たか」を表わします。
なので飛行機でやってきた私の船は ニュージーランド航空(Air NZ) となります。
先祖は誰かまではさすがに突き止められなかったので、旧姓を当てはめることにしました。もし歴史上の人物が自分のご先祖様だったらぱっと言えたかも。
両親にも協力してもらい、リサーチした末、
群馬生まれの私は、小さい頃に遊んだりして馴染みのある場所を
自分の山、川、海、集会所として選ぶことにしました。
それが私の自己紹介になっています。
マオリ語学んでるんですけど、
ついでに自分のルーツを考えるいいきっかけになりました。
もしマオリ語で自己紹介する機会あったら、
Ko ○○ te □□.
ぜひ使ってみて下さいね。
*紹介しているマオリ語は私が学んだことを元にしています。
私の学んでいるマオリ語はノースランド地方の部族、Ngāpuhiの言葉がメインになっています。マオリ語は地域や部族によって単語などが違うこともあります。
私もまだまだ勉強中の身です。もし間違いやご意見、ご質問などありましたらご連絡下さい。