カウリ・ダイバック病の勉強会に行きました。

先日、カウリに蔓延している病気についての勉強会へ参加してきました。
写真は靴の掃除の仕方のチェックをしてもらっているところです。

カウリ・ダイバック病の勉強会で靴の洗い方をチェック。

ボランティアしている団体の研修で、
オークランドカウンシルとDOC(NZ環境保護省)の提供で行われました。

内容は
・カウリとカウリ・ダイバック病について
・人を介しての病気の蔓延をどうやって最小限にするか   などでした。

思っていた以上にこの病気は深刻で
ぜひ皆様にも知って頂きたいと思ったので、この場で書くことにしました。

カウリってどんな木?

Kauri カウリ 学名:Agathis australis

ニュージーランドの北島の北部に自生する
高さ約50m、胴回り約16mにもなる、樹齢1000年以上になる木です。
自ら枝を落としながら成長するので、真っすぐ空に向かって立つ姿は圧巻です。

こんな木です↓

樹齢約800年のカウリの木 @ Parry Kauri Park


先住民マオリは カヌー、家、伝統彫刻などの木材として
カウリガム(樹液)は火を起こすことやチューインガムに使っていました。

ヨーロピアン入植後はさらに森を開拓していき、
船や家を造るために木は伐採され、
樹脂製品の製造のために生きている木をあえて傷つけて
カウリガムが採取されました。

そんな背景がありカウリは減少し、
かつては120万ヘクタールあったカウリの原生林が
今は 7500ヘクタール しか残っていません。

現在、カウリは保護されており許可なくカウリの木を伐採することはできません。

そんな希少なカウリですが、
カウリ・ダイバック病によって更なる危機にさらされています。

カウリ・ダイバックって何?

カウリ・ダイバックの正式名称は
Kauri dieback (phytophthora agathidicida)


1970年代に海外から持ち込まれましたが、
カウリ・ダイバックが見つかったのは2009年で、
本格的な研究や調査が始まったのは2015年からだそうです。

カウリ・ダイバックは胞子で、土や水を介して広がります。
そしてカウリの根っこに付着します。

この病気になると、幹から樹脂が出てきて、葉や枝は枯れてしまいます。
感染してからどれくらいで症状が出るかはまだはっきりとわかっていないそうです。
だから感染していても、症状がまだ出ていない場合もあります。

病気に感染したカウリの近くを通り、
その土を人や動物、バイクなどが運んでしまうことが
病気を広げている大きな原因の一つです。

この動画ではカウリ・ダイバック病のことを説明しています。(英語)

思っていた以上の感染力で、ちょっとの土で広がってしまうそうです。
カウリの近くに行って作業をする人達はかなり気を使っているそうです。

残念ながら病気になってしまった木を治療する術は今のところありません。


今、私たちができること

カウリがある場所に掲げられているサイン

カウリのあるエリアに行く場合には

・指定のトラック(歩道)の上を歩く。
・設置されているクリーニングステーションでブラシと指定の消毒液を使って泥を落とし、靴の裏をきれいにする。
・進入禁止・制限エリアには入らない。
・土を持ち出さない。                
 

そしてカウリのエリアを訪れた後は

・服や靴は泥を完全に落とし、きれいに洗いましょう。

毎回靴を洗うって面倒かもしれません。

でも、一人一人が配慮することによって
カウリに与える影響を少なくすることはできると思います。

もしかしたら
その成果は私たちが生きている間にはわからないかもしれません。

でも、今の取り組みが十年、百年、千年後の将来を変えるかもしれませんね。

ニュージーランドにお住いの方、また、訪れる皆様
ぜひご協力をお願いいたします。

参考にしました↓
Te Ara, Kauri forest https://teara.govt.nz/en/kauri-forest
Department of Conservation, Kauri https://www.doc.govt.nz/nature/native-plants/kauri/
Auckland Council, Protect Kauri Tree
https://www.aucklandcouncil.govt.nz/environment/plants-animals/pests-weeds/Pages/protect-our-kauri-trees.aspx
Keep Kauri Standing
https://www.kauridieback.co.nz/
Kauri 2000, The History of Kauri
https://www.kauri2000.co.nz/2017/03/11/the-history-of-kauri/

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