マオリ文化について調べたことある方、この言葉よく目にしませんか?
「地域や部族によって違います」
初めは気にしてなかったんですが、今はその意味がよーーーく分かります。

思っていたよりもマオリ文化は広く深かった!
先に申し上げておくと
私は Ngāpuhi-Nui-Tonu ンガプヒ-ヌイ-トヌ (NZ北島北部一帯の部族。)のマオリ語や風習を学んでいるのですが、同じマオリ語でも結構ちがうということを知りました。
この地域はヨーローピアンが初めに入植し始めた場所だったので、英語の影響を受けているようです。
そして、英語から言葉をもらった単語が多々あります。
区別するために「Ngāpuhi方言」と書きます。
(例)
練習
英語:Practice → Ngāpuhi方言:Purakatihi プラカティヒ
クラス
英語:Class → Karāhe カラーヘ
写真
英語:Picture → pikitia ピキティア
Ngāpuhi方言では「W」が抜けている単語が多いです。
(例)
歓迎の儀式
Pōwhiri ポーフィリ → Ngāpuhi方言:pōhiri ポーヒリ
マオリのことわざ
whakataukī ファカタウキー → Hakataukī ハカタウキー
一般的によく聞く単語との違いも多々あります。
(例)
青
良く知られたマオリ単語:Kahurangi カフランギ → Ngāpuhi方言: Puru プル
Puruは英語の影響も受けています。
猫
Ngeru ンゲル → Tori トリ
ファンテイル
Pīwakawaka ピーワカワカ → Tīrairaka ティーライラカ

ファンテイルは Pīwakawaka? Tīrairaka?

猫は Ngeru なのか Tori なのか。
Kahurangi, Ngeru, Piwakawaka も正解です。だけど、北島北部ではPuru, Tori, Tīrairakaと言います。
地域や部族での単語の違いが半端ない。
全然違う単語だし、一体どれが正しいの?という疑問が湧いて聞きました。
勉強してる身からするとめちゃくちゃ混乱します。
「日本語の標準語に当たるような標準マオリ語はないの?」
先生は言いました。
「ない」
自分の部族やその地域の言葉を使ってるそうです。
だから、もしマオリ語を勉強する方いらっしゃったら、
教えてくれる人の方言を自分の標準語にするのがいいのかなと思います。
そんな訳で、このブログで使うマオリ語は基本的にはNgāpuhi-nui-tonuの方言になります。
それを頭の片隅に置いて頂きながらこれから読んでくださいね。